昔、某有名ファッション誌の編集者に「本屋ってなぜ接客しないの?黙って売れるのを待つだけなんてウチの業界じゃあり得ない。そりゃ潰れるわけだw」という内容のリプライを何度も執拗に送り続けられた経験があるのですが、商材の特徴は接客の違いにも表れるからそんな単純な話じゃないと思うんすよね— 喜多義治|古書ドリス (@kosyodoris) 2016年10月11日
先日の一個のツイートがビックリするほど共感多数みたいなのですが、お叱り含め厳しめのリプライも結構来ています。一部抜粋すると「なぜそう思うか」の説明と代替え案が足りないとのこと。単なる思い出話のつもりだったので「商材によって接客は変わる」以外の説は思いつかない。お許しを…。— 喜多義治|古書ドリス (@kosyodoris) 2016年10月11日
僕は古本屋の接客は、迷惑に思う人もいるから必要以上にしないだけで、熱心に棚を見てくれる人にはたまに声ぐらいかけるし、お客さんと仲良くなれば飲みに行くこともよくあります。あと、洋服屋は多少強引であっても熱心に話しかけてくれる店に通います。— 喜多義治|古書ドリス (@kosyodoris) 2016年10月11日
実体験でいうと、今はうち休業中ですが、一昨日まで一冊の本を世に送り出すために、本作りに関わった人達と販促活動して、装画家や翻訳者と直接会える機会も作ったわけです。担当編集者が本の紙の匂いをお客さんに嗅がせて「良い匂いでしょう!」なんていう珍しいタイプの接客も見ました。— 喜多義治|古書ドリス (@kosyodoris) 2016年10月12日
静かな空間を求めるお客さんには申し訳ないですが、本屋だってお祭り時には盛り上がっていいと思うんですよ。周りの人にそこまでしてもらって、売ってる間も色々考えて、少なくない冊数の、決して一般向けではない幻想怪奇文学の新刊書籍を売りました。— 喜多義治|古書ドリス (@kosyodoris) 2016年10月12日
自分は小さな古本屋だからできないことも多いですが、泥臭いやり方で他にもアイデア出して頑張ってますよ。もちろんウチよりもっと優れた店もたくさんある。書店業界の未来なんて物申す立場にないけれど、古本屋含め個々の書店や書店員の知恵と努力の集積で成り立ってるんじゃないですかね。— 喜多義治|古書ドリス (@kosyodoris) 2016年10月12日
それでも「そうは見えない。最近の本屋は楽しくない」という意見があるのですから、そこは真摯に受け止めますよ…。— 喜多義治|古書ドリス (@kosyodoris) 2016年10月12日
あと「本屋が洋服屋みたいな接客をするのは嫌」というコメントには僕も共感ですが、実は僕自身、去年夏に洋服屋に古本を並べて、自分が店に立って、洋服屋店員のような接客にチャレンジしたことあります。会場に求められたからとはいえ、新刊書店でやったら辟易されるような売り方かもしれないですね。— 喜多義治|古書ドリス (@kosyodoris) 2016年10月12日
「アパレルぽい接客もやってみたら面白かったしたくさん売れたし友達も増えたよ。一理あるのかもね」と当時自分をdisったファッション誌の人に対して思いますね。だから商材の違いだけじゃなく、売場によってアプローチは変わるんだと思います。— 喜多義治|古書ドリス (@kosyodoris) 2016年10月12日
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